好調な転職市場
好調になりだした転職市場
2008年にアメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融恐慌とその結果としての景気後退が生じましたが、この出来事はその煽りを食って破綻してしまった米大手投資銀行リーマンブラザーズにちなんでリーマンショックと呼ばれています。米国と経済的な関係性が深い日本もリーマンショックによって大きなダメージを受けてしまい、転職市場も一気に縮小してしまいました。日本の金融機関が直接サブプライムローン問題などでダメージを受けたわけではないのですが、アメリカの景気後退によって円高ドル安となってしまい、そのことが日本経済の屋台骨を支える輸出企業に大きなダメージを与えてしまったためです。
しかし一度大きく落ち込んでしまった転職市場も景気が上向くとともに徐々に回復し、建築など一部の業界では寧ろ人材不足が叫ばれています。
ポテンシャル採用の第二新卒
具体的に年代ごとの転職市場での扱われ方も見ていきましょう。まず学校を卒業してまだそんなに経っていない第二新卒と呼ばれる年代の方々の転職市場での扱いですが、非常に好調と言って良いでしょう。それと言いますのも、現在新卒採用市場で求人数に対して募集者数が足りていない状況が続いていおり、採用難となってしまっているためです。そのため新卒採用で思ったほど必要な人材を確保できなかったという企業が多いため、人材の不足を補うために第二新卒の採用にも力を入れる企業が多いのです。基本的に第二新卒であれば社会常識やマナー、地頭の良さなどのポテンシャルは求められたとしても具体的な仕事力やスキル、経験などは求められません。元気と勢いがあれば突破できる可能性がとても高いので、この年代の方で転職を志望している方は今のうちに頑張った方が良いでしょう。
底堅いリーダークラスの需要
またリーダークラスと呼ばれる20代後半から30代半ばまでの人材も、リーダーとして周囲を率いていける人材であれば採用は好調です。この年代に求められるのは業務に関する知識や経験ではないので、未経験の業界への転職も可能と言えるでしょう。ただ業務経験や知識といった専門性以外の部分でリーダシップや論理的思考力、協調性などの一般的な能力が高いかどうかは見られていると言えます。
35歳以上の採用はスキルが大事
一方転職市場での35歳以上の人材の扱われ方を見ますと、業務スキルを持っているかどうかが肝になっているようです。専門スキルを持っている方の場合、そうした人材はなかなか簡単に採用ができないため企業からのオファーも多いのですが、逆にそういったものがないと若さがないだけに難しい面があると言えるでしょう。
