高齢化社会に伴い必要とされる介護業界
採用熱が高い介護業界
今転職市場は以前に比べて盛り上がっており、転職を成功させやすい時代になったと言えますが、全ての業界の求人が増えているわけではありませんし全ての人が転職を成功させているわけでもありません。やはり時代背景の変化の中で成長していく産業とその逆に斜陽していく産業は出てきます。当然成長していく産業では求人や採用数が増えていきますが、その逆に斜陽していく産業では採用数は減っていきますし、そもそも業界内でリストラが行われ採用どころではないという場合もあります。個人の立場でみれば成長していく産業であれば人材も不足しているので採用されやすく、スキルや経験が不足していても能力を高める機会が用意されています。しかし斜陽している産業であれば即戦力以外の人材は不要であり、業界の経験がなければ相手もしてくれません。そのため転職を行うのであればなるべく成長していてそのために採用数も多い業界を狙うと良いでしょう。
そしてそのような視点で特に今おすすめできる業界が、少子高齢化社会の到来によって急速に成長している介護業界です。
増加する介護職員
介護業界は今すごい勢いで成長しており、2000年には55万人ほどだった介護職員は2012年には150万人近くにまで増加しました。その後も増加を続け直近の2015年には約170万人にまで増えていますし、さらに2025年には240万人前後にまで増加していると言われています。このような増加の背景には、単純に少子高齢化によって介護を必要とする高齢者の方の人数が増えたというのが大きいですし、その他にも介護保険制度が始まったことによって介護サービスを利用しやすくなったというのもあげられます。
介護の仕事に向いている人
なおどういった人に介護の仕事が向いているのかですが、1つは明るくコミュニケーションが好きな人というのがあげられます。介護の現場では介護を必要とする高齢者や障害者の方に単純な介護サービス、例えば食事や入浴の介助などを提供すれば良いというものではありません。施設などに入居して気持ちも弱ってしまいがちな要介護者の方に対して明るい気持ちを取り戻してもらえるようなコミュニケーションや、相手が何を望んでいるのか、また何に悩んでいるのかを汲み取る質問力や傾聴力も求められる仕事です。
またその他の要素としては、基礎体力があって体が丈夫かどうかというのも大切なポイントになります。介護の現場では要介護者の方をベッドから車椅子に移動させたり、その逆に車椅子からベッドに移動させたりすることが頻繁にありますが、これらはとても体力を使います。