市場規模の拡大が期待される飲食業界
活性化する飲食業界
現在飲食業界は成長業界の1つに数えられており、2012年に誕生した安倍政権による経済政策アベノミクスによる景気の活性化による外食市場の活性化や、共働き世帯の増加によるお弁当やお総菜などの中食市場の活性化の影響が大きいと言えるでしょう。
確かに近年は円安による原材料費の値上げや、消費税増税のインパクトなどもありましたが、人間は何かを食べていなければ生きていけない存在ですので、そうしたマイナス要因があってもなんだかんだ市場が成長して行っているのです。そしてその結果として当然飲食業界での人材採用も活性化しており、2016年1月には飲食業界限定の有効求人倍率が2.5倍になりました。採用に苦労しているお店が多いということになりますので、今飲食業界への転職はとても狙い目と言えるでしょう。
今の飲食業界のトレンド
飲食業界への転職を考えるにあたって押さえておきたいトレンドですが、まずは中食市場の活性があげられます。中食は外で料理人にご飯を作ってもらって食べる外食と、自分で食材を買って調理して食べる内食の中間で、お弁当やデリバリー、それにお惣菜など調理済みの食べ物を購入して家の中で食べようというものです。また、その他にもインバウンドと呼ばれる外国人観光客向けの飲食ビジネスも活性化しています。近年円安や中国の経済成長など様々な要因によって日本を訪れる外国人観光客数が増加していますが、旅行客の方々はその土地の食べ物を食べたいと思うのものなので、日本独自のテイストを表現しているような飲食店に人気が集まっています。
またお店の販促の仕方も、これまでのようなチラシやビラ中心ではなく、O2Oと言ってウェブをいかに上手く使えるのかがポイントになっています。
向いている人物像
飲食業界で働くのに向いてる人物像ですが、まずは衛生観念がきちんとしていてだらしくなくないかどうかがとても重要視されます。調理場で料理を担当するにしても、ホールでお客様の注文を伺うような仕事をするにしても、不衛生な人材は絶対に活躍できません。その上で手先は器用に越したことはないですし、舌も敏感な方が良いでしょう。ただそうした身体的な資質以上に同僚やお客様と健全なコミュニケーションができるかどうかや、世の中ではどんなものが流行っていてお客様はどういったものを望んでいるのかを掴み取る感性の方が重要かもしれません。
これまで飲食店での仕事経験がなかった人だとしても、例えばサービス業や接客業でそうしたセンスを養ってきた方であれば活躍できる余地はあるでしょう。また先ほどの外国人観光客向けということで言えば、語学は得意な方が重宝されます。