EC市場の拡大で需要が高まる物流・運送業界
物流・運送業界について
物流業界は、生産者が作った商品を消費者に届けるまでの一連の流れを担う業界のことです。一番イメージしやすいのは、トラックや列車、船、飛行機などで荷物を運ぶ「輸送」でしょう。ほかにも、荷物を倉庫で預かる「保管」や荷物の積み込みや積み下ろしをする「荷役」、大切な荷物が傷つかないように梱包材で包む「包装」などがあります。さらに、ラベル貼りや値札付けといった「流通加工」や荷物の追跡や温度管理といった「情報管理」も物流業界の業務内容の一つです。一方、運送業界の業務はトラックによる荷物の輸送が主です。届け先に荷物を運び、送料や手数料を受け取ります。私達にとってより身近なのは、宅配物を自宅まで運んでくれる運送業でしょう。EC市場の拡大もあり、物流・運送業界の必要性は高まるばかりです。
2024年問題もあり求人需要が拡大
2019年より順次始まった働き方改革。物流・運送業界に関しては、社会への影響も踏まえ、ほかの業界より5年遅れとなる2024年から施行されました。5年の猶予があったとはいえ、EC市場の拡大にじゅうぶん対応できるほどの人材を確保するのは難しいのが現状。働き方改革により上限を超えての時間外労働ができなくなった今、人材の確保は大きな課題です。物流・運送業界の2024年問題を受け、特にトラックドライバーの転職市場は大きな賑いを見せています。これまで長時間労働のイメージが強かったトラックドライバーですが、働き方改革が適用されたことで無理なく働ける環境が整いました。フェリーでのんびり移動する長距離トラックドライバーを目にする機会が増えたのも、働き方改革の影響でしょう。労働環境が改善された今、トラックドライバーの求人は狙い目かもしれません。
物流・運送業界に向いている人
ECサイトで注文した荷物を手にすることができるのは、物流・運送業界のおかげです。当たり前のようにスーパーに毎日商品が並んでいるのも、物流・運送業界の人たちが安全に荷物を運んでくれるからにほかなりません。物流・運送業界で働くことは社会貢献につながります。そのため、「誰かの役に立ちたい」という思いの強い方は、物流・運送業界に向いているでしょう。また、お客様の大切な荷物を丁寧に扱える人や、正確な仕事ができる人も物流・運送業界に向いているといえます。そのほか、体力に自信がある方やお客様とのコミュニケーションが図れる方にも物流・運送業界はおすすめです。トラックドライバーとして活躍する場合は、運転が好きであることも重要な要素となります。